哲学とアートのための12の対話 2025

土曜の放課後 2
After School on Saturday

  哲学者たちとの対話

土曜の放課後。かつては会社も学校も土曜は午前だけ、午後はお休みでした。2002年に学校にも週休二日制が導入されたので、もはや「土曜の放課後」は存在しません。それでもこの言葉を聞くと私たちは、たんなるノスタルジーを越えた何かを感じるのではないでしょうか?
放課後とはいってみれば「ポカンと空いた時間」でした。何をするのでもない、何のためでもない時間。今の生徒たちは学校の後も部活や塾などで忙しいかもしれません。現代では誰もが、できるだけ無駄な時間を作らないように追い立てられています。休息や遊びですらそのための場所や時間が用意され、何のためでもない時間はなくなりました。
「哲学とアートのための12の対話」の出発点は、室井尚さんが強調した「考える=迷子になる」です。迷子になるには「何のためでもない時間」が必要であり、その点が、この催しが普通の教養講座とは違うところです。「考える」ためにあえて「ナビ」を捨て、土曜の放課後のような「ポカンと空いた時間」に赴くことが大切なのです。
2023年度は「現代を問う」というサブタイトルで、室井さんと共に計画していた12のトピックについてお話した後、参加者の間で対話しました。2024年度「土曜の放課後」では、全12回のうち5回、様々な分野で活躍されているゲストをお呼びし、彼らとの対話を織り交ぜながら進めました。2025年度「土曜の放課後2」においては、過去の哲学者や思想家に現代的なトピックをぶつけてみるという、時空を超えた「対話」を試みたいと思います。
吉岡洋 + 土曜の放課後・実行委員会

哲学とアートのための12の対話 2025
 「土曜の放課後 2」

 2025年3月から2026年2月まで12回にわたり開催します。
 過去の哲学者や思想家を仮想のゲストとしてお招きし、現代が抱える様々な問題について語ります。

スケジュール(第2回以降):

 2025年4月〜2025年2月 午後2時〜4時(受付開始:午後1時30分)
 ★9月27日(土)のみ、午後1時30分〜3時(受付開始:午後1時)
 受付が混雑しますので、開始10分前にはお集まりください。

講座 開催日 内容 会場
第1回(終了) 3月29日(土)ライブ配信 プレ対話 オンライン
土曜の放課後2への招待【オンライン】
第2回(終了) 4月19日(土) 記録 A会場
老荘とメタバース
第3回(終了) 5月24日(土) 記録 A会場
プラトンとマインドアップローディング
第4回(終了) 6月14日(土) 記録 A会場
イタリア・ルネサンス思想とMMT
第5回(終了) 7月19日(土) 記録 A会場
スピノザと人新世
第6回(終了) 8月9日(土) 記録 B会場
デカルトとメンタルヘルス
第7回(終了) 9月27日(土) 記録 A会場
カントと現代アート
第8回(終了) 10月18日(土) 記録 A会場
ヘーゲルと核戦争
第9回(終了) 11月15日(土) 記録 A会場
キルケゴールとSNS
第10回(終了) 12月13日(土) 記録 A会場
ハイデガーと生成AI
第11回 1月17日(土) 記録 A会場
京都学派とメディアアート
第12回 2月14日(土) ラスト対話 B会場
土曜の放課後2を終えて
会場:

会場A: 京都市立芸術大学 C棟3階「講義室7」(C-316)
※ C棟西側入り口からエレベーターで3Fにお上がりください。
図書館脇の通路を通り、「関係者以外立ち入り禁止」の札を横目にそのまま通り抜けてください。

◎交通アクセス
地下鉄烏丸線・JR各線・近鉄京都線「京都」駅下車 徒歩6分(A棟まで)
京阪電車「七条」駅下車 徒歩6分
市バス 4、16、17、81、205、南5号系統 「塩小路高倉・京都市立芸術大学前」下車すぐ
※駐車場・駐輪場はございませんので、近隣の有料パーキングをご利用ください。

〒600-8601 京都市下京区下之町57-1  京都市立芸術大学
Tel:075-585-2000

大学構内案内図

会場B:FRAME in VOX
※ MEDIA SHOP前(建物に向かって左側)の階段またはエレベーターにて、3Fまでお上がりください。

◎交通アクセス
バス:「河原町三条」各停留所より徒歩1〜5分
京阪線:「三条駅」6番出口より徒歩5分
地下鉄東西線:「三条京阪駅」2番出口より徒歩5分
阪急線:「京都河原町駅」3B出口より徒歩7分
※駐車場・駐輪場はございませんので、近隣の有料パーキングをご利用ください。

〒604-8031 京都府京都市中京区大黒町44 河原町VOXビル 3F  FRAME in VOX
Tel:075-748-1581

参加費:

講座参加費:1,000円/回
  ※ 前日までに以下の「参加申し込みフォーム」からお申し込みください。
  ※ 参加費は当日、会場受付にて頂戴します。
  ※ 京都市立芸術大学、京都芸術大学の学生は参加費は無料です。

記録映像視聴:3,000円/10回
  ※第2回から第11回までの記録映像をネット上で視聴いただけます。(現在は第2回〜5回がアップされています。)
  ※ ご希望の方は下記の「映像視聴希望申し込み」からお願いします。視聴費は講座日でのお支払い、あるいは銀行振込となります。
   お支払い確認後に限定公開アドレスを連絡します。
  ※ 京都市立芸術大学、京都芸術大学の学生は無料です。


1月17日(土)開催の、土曜の放課後2(第11回)の申し込みを開始しました。
京都学派とメディアアート

 この二つのトピックは、いったいどう関係するのでしょうか?
 「京都学派」とは、第一に西田幾多郎・田邊元を中心とする、大正から昭和の終戦まで活動した哲学者のグループを指し、さらには桑原武男がリードした戦後の京大人文科学研究所、木村敏に代表される京大医学部の精神医学者たち、さらには東洋史学の伝統や一群の経済学者たちを指すこともあります。いずれも「京都大学」ひいては「京都」という場所が、この「学派」に決定的な意味を与えています。明治以降の日本における「京都」は、近代化と西洋文化の入口としての「東京」に対して、近代西洋的な知識を日本・東洋的な精神といかにして結びつけるかという課題を担う場所としての意味を持ちはじめました。
 一方「メディアアート」とは、近代テクノロジーをその産業的方向性とは別に、芸術表現という方向へと展開させる様々な試みのことを指します。テクノロジーは一見、諸文化に共通した中立的なものに見えますが、現在「テクノロジー」と呼ばれているものの根底には、近代西洋的な存在論、世界観、哲学・論理が潜在しています。それらは学術研究やその産業的応用のような合理的領域ではハッキリ意識されませんが、アートという場では姿を現します。その意味でメディアアーティストは──本人が意識するか否かに関わらず──否応なく「哲学している」のです。とりわけ日本を含む非西洋諸国のアーティストは、西洋的な論理を非西洋的精神といかに融合するかという、「京都学派」とパラレルな課題に立ち向かっていると言えるでしょう。(吉岡 洋)

※ 会場は、A会場(京都市立芸術大学 C棟3F 講義室7)です。


吉岡 洋(よしおか ひろし)

1956年京都生まれ。甲南大学、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)、京都大学文学研究科教授、京都大学こころの未来研究センター教授を経て、京都芸術大学文明哲学研究所所長。
主な著書に、『情報と生命』(新曜社、1993年)、『〈思想〉の現在形』(講談社、1997年)他。批評誌『ダイアテキスト(Diatxt.)』(京都芸術センター刊)編集長。『京都ビエンナーレ』(2003)、「岐阜おおがきビエンナーレ」(2006)総合ディレクター。最新刊に『AIを美学する──人工知能はなぜ「不気味」なのか』(平凡社、2025年2月)がある。
X: @hirunenotanuki
Blog: https://chez-nous.typepad.jp/tanukinohirune/
YouTube: https://www.youtube.com/@hirutanu


講座参加申し込み(第11回 1月17日開催)
申し込みフォームへ

【お問い合わせ】 土曜の放課後・実行委員会
mail  Tel:090-3273-0860(安藤)

※定員超過の場合参加をお断りする場合があります。できるだけ前日までにお申し込みください。
※申し込み後に欠席される場合は、実行委員会あてに連絡をお願いします。

記録映像視聴申し込み
申し込みフォームへ

※お支払い確認後に限定公開チャンネルのアドレスをお知らせします。
※第2回から第11回までの講座の記録映像を順次アップします。
※京都市立芸術大学、京都芸術大学の学生は無料です。


※講座へのコメント※
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※各講座へのご質問やご感想はこちらからお願いします。


主催:土曜の放課後・実行委員会
(植田憲司、吉冨真知子、谷本研、二瓶晃、由良泰人、大西宏志、安藤泰彦、小杉美穂子)

共催:京都芸術大学 文明哲学研究所、京都市立芸術大学 加須屋明子研究室

協力:FRAME in VOX/株式会社デンキトンボ